2011年08月01日

玄米備蓄のススメ

みなさま
エネルギーとともに人間が生きていくためには不可欠な食料についてこの秋大きな問題が起こることが予想されはじめました。水稲の放射能汚染が現実のものとなる可能性あるからです。ただ確たる調査結果が出ていないので現時点ではなんともいえないのは確かです。(稲の穂はすでに出ていますので調査は始まっていることが予想されます)

複数筋からの情報では、実際米の買い漁りが始まっており、在庫の減少が始まっているようです。さらに東北地方の冷夏傾向の天候が追い討ちをかけるかもしれません。

知っておいていただきたいのは、東北のコメ生産量は日本全体の4分の一、25%以上を占めるという点です。(昨年の全体の水稲収穫量848万トンの内233万トン)
昨年のコメ生産量の上位10県を順番に言うと、新潟、北海道、秋田、福島、山形、茨城、宮城、栃木、千葉、岩手県。大きな影響が予想される福島県と宮城県は第四位と七位の生産量を誇る米どころです。両県の生産量を合わせると84万トンと全体の1割を占めます。茨城・千葉・栃木まで合わせると約20%になります。上位10県を独占する東北と北関東で全体のコメ生産量の半分を超えています。
(参考)コメネット おコメの都道府県別生産量上位10県 http://www.komenet.jp/faq/ot_kenbetu.html
東北農業のすがた http://www.maff.go.jp/tohoku/kohou/sugata/sugata2010/index.html

一方、日本の都市部の自給率はおしなべて低く、京都府・愛知県13%、兵庫県16%、奈良15%、大阪府2%、福岡県19%と食料を海外や他府県に依存しているのが現状です。米の自給率だけみても京都府で約5割。大阪府など1割も行きません。米が不足するとまずこうした都市部から混乱が発生することが予想されます。

だからと言ってコメを海外に依存することは困難です。なぜならコメは自給的な色彩が強く国際市場にあまり出ないからです。世界の三大穀物の一つであるコメの世界の生産量は約4.5億トンしかし貿易率はコメ以外の三大穀物・トウモロコシ・小麦(19%、13%)に比べて低く、約7%・3000万トンしか貿易されていません。実際、1993年の冷夏による平成のコメ騒動が発生して日本が緊急輸入した際、コメの国際価格が高騰しました。日本はアメリカやタイからコメを輸入し、あろうことかタイ米は食味が合わないから公園に廃棄する事例まで発生しました。しかしその裏で起こっていたのがタイ米のくず米を輸入していたアフリカでのコメ不足でした。コメを輸入に依存するセネガルでは食料不足も発生したと聞いています。

日本がコメを輸入するとアジアの飢餓人口が増加するという調査結果も出ています。(日本のコメ生産量は約800万トン。全て 輸入するとアジアで約2.7億人が飢餓に陥るという調査結果もあります。)
[TPPを徹底分析 JA全中の委託研究 1] アジアの飢餓人口爆発 米の国際価格が暴騰 (07月19日)
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=8075

さらに怖いの日本が輸入米を増やした場合に起こる、国内農業のさらなる衰退です。日本の農村では高齢化が現実化しており、農業人口も減少を続け今や260万人、全体人口の2%まで減少しています。日本の稲作農家の自給は180円。それでもみなぎりぎりのところで、兼業などしながら田んぼを守ってきました。しかし輸入米が増加するとそのなんとか維持されてきた生産基盤が破壊されることが予想されます。それでも買える間はよいかもしれませんが、落ち目の日本経済から考えるとお金がなくなれば他国は売ってくれません。金の切れ目は食料の切れ目でもあるのです。さらに日本の農村には農業水利などにこれまで莫大な投資が行われてきておりそうしたインフラ資産も失ってしまうことを意味します。ちなみに水路などのインフラ資産は地域コミュニティの共役によって維持・管理されてきました。

現段階で私の立場から推奨したいのは、玄米の備蓄となるべく信条的・距離的に近い農業者や百姓との関係づくり・コメの購入です。そしてできればあなたの飲む水道水の水源、つまり同じ流域のコメを食べてもらいたい。なぜならコメと人間は水なしでは生きていけないからです。原発は大地と空気そして水を汚し続けている。それに対抗するには、一つ私たちの身体をめぐる水や空気大地の来し方について考えることが重要だと思うのです。私自身そうした観点から友人たちと始めた流域米という取り組みを始めていますが、それに限らず琵琶湖・淀川流域に住む人は是非水源のコメを食べていただきたい。

そして地域を本当の意味で活性化し東北への未来的に支援を行っていくことが他地域に生きる私たちが復興に生きる人々と共に未来を歩む一つの座標軸ではないかと考えています。

長々となりましたが最後に最も重要な(笑)使い捨て時代を考える会の玄米備蓄の方法も転送します。
今後ともどうぞよろしくお願いします。(転載・転送可です)

松平尚也 百姓、AMネット、アジア農民交流センター 
ブログ記事(同内容) http://kurodaira.seesaa.net/?1312139067


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posted by kurodaira at 04:04| 桂川源流域、黒田より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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