少しですが、ジャガイモも植えました。
ほとんどは少し前に植えてしまっていたのですが、今回に取っておいたのは、ジャガイモの発祥地であるペルーからゲストスピーカーが今回いらっしゃったからです。
今回お迎えしたのは、マヤ・イシザワさんとそのお母さまのルースさん。マヤさんは関東の大学で里山・アンデス地域の景観を研究テーマに修士を終えられたばかり。お父さまのホルヘ・イシザワさん(ペルーのアンデス地域の伝統的農業を守る活動をされている団体PRATECのメインメンバーとして、国内外で活躍されている方)と一緒にアンデス地域を訪ねてきたその経験をお話しいただきました。
アンデス地域は厳しい気候の中で栽培される、その豊かな食物が特徴的です。世界で食されているジャガイモやとうがらし(パプリカなど)、また特定のとうもろこしはこの地域で栽培されていたのがヨーロッパに持ち込まれたものですが、原産地であるこの地域には多様なこれら食べ物が栽培されています(例えばジャガイモは8000種類にも上るそうです!)。
そんなアンデスの文化は、伝統的農業を中心に回っています。伝統的かつ持続可能な農業です。食べ物は「商品」ではなく、自分たちの家族として捉える彼らの価値観・宇宙観から、例えばジャガイモの初収穫時にはジャガイモに産着を着せて、赤ちゃんが産まれたのと同じように祝うそうです。コミュニティの畑ではみんなで協力して耕して、収穫時には各家族必要なだけ自分たちの取り分を持ち帰る。「自分たち家族に相当する量をみんな分かってる」から、誰かが取りすぎたりすることはないのだそう。
こういった価値観に基づいた農業や伝統や習慣は、彼らスペインに侵略されて以降、「蔑まされる」対象となってきました。西欧的なものが良しとされる現在もそうです。PRATECの活動は、こういった伝統農業の見直し、価値の再発掘と再認識を目的に展開されています。その活動は、大量消費型、石油依存型の西欧社会に代表される経済システムに対抗しうる「オルタナティブ」として、特に国外で注目を浴びているそうです。
このようなお話しを秋晴れの高い空の下、ジャガイモ植え付けの前にお聞きしました。


