2013年02月07日

子たちと初海外!チェンマイ訪問記(4):Mindful Farmへ出発!

Mindful Farmへ出発!

さて翌日、メーリムを出て、さらに山奥(?)へ。はるばる来た「北方のバラ」と呼ばれる美しい(はずの)チェンマイを素通りし、山の中へ。。。というのも珍しい観光客でしょう。紀子さんにお願いして迎えにきてもらった村の人の車に乗せてもらい、いざ、M.Farmへ!わくわくします。

出発!したと思ったら立ち寄ったマーケット。村のお方、何かお買い物があるようです。それなら私もついでに、水と食べ物を買っていこうかな、と豆坊とマーケット探索。何を見ても何か分からず、「うーん、何だろうねぇ、これ。」という私。マーケットのおばちゃんは愛想よくいろいろ話しかけてくれますが(愛想悪いねーちゃんもいましたが)、それもさっぱり分からない。タイ語わからんですんません、と思いつつ冒険したい私にピタっとくっついて離れない豆坊。そのうち半泣きで、
「おかあちゃん・・・わけわからんから、もう何も買わんとこ・・・」
と提案してきたのでした。豆坊、4歳にして「わけわからんことがある」ことを悟ったか〜。こりゃ旅してよかった、とほほえんだ母でした。

そんなこんなで出発したピックアップ。2ドアの軽のような4人載れる座席の後ろについている広びろとした荷台付きの車を「ピックアップ」と呼びますが、特に田舎ではこういう「何でも乗せられる(人も!)」車が重宝するからか、ピックアップ以外に小型車は見かけない、ぐらいポピュラーです。乗り込んだ私たちを見守るのは、運転手のおじさんと、もう一人のおばさん。ん?彼女も一緒に行くの?と聞いても通じないのですが、どうやらその様子。でも荷台に乗り込みはったので、パンタム村まで「1時間半で着く」という情報だったのですが、待てど暮らせど到着しない。というか、なんだかいろんなお店に立ち寄り、ピックアップの荷台に乗っているおばさんがうんこらしょと荷台から降り、お店に入る。しばらく待ったあと、「なかったわ」という顔で出てくるおばさん。果ては書類手続きをしていたり、と、なんだか道中いろいろ用事がでてきています。「久しぶりに街にでてきたらいろいろ用事をすませる私たちと同じだなぁ」なんて思っていたのですが、実は彼は村長さんだったのでした。しかも翌日に村で盛大なお祭りを控えていたため、必要な買い出しのために何度も何度も店を立ち寄っていたのでした。ダイレクトな旅程のはずが、帰りの乗り合いバスよりも時間がかかったのでした。。。

走る窓から見えるのは、田んぼ、畑。低木の山。。。「なんだか見たことある風景」かと思ったら、やはりアジアの農村は似ているのですね。我が京北の地にどことなーく似ている風景がどこまでも続きます。もちろん、バナナの木さえなければ、ですが。

そんな風景と、お店やマーケットのある集落を交互に通り過ぎてやっと到着したM.Farm。想像以上に広い敷地に、いろいろ小屋が建っていたり果物の木が植えられています。のりこさんとピーナンさん、たくましいカントリーガールに成長したのばらちゃんとの感動の再会です。

さて、M.Farmの大きな特徴は、瞑想という手段で心もからだも落ち着けながら農作物を育てる、というものです。

(以下、ホームページより引用)
Mindful Farm is not only a place where vegetables and fruit grow to nourish the body, but also where seeds of mindfulness are planted and tended to for the heart and spirit. Being in a peaceful environment, free from distractions we can see what parts of our mind may need to be ‘weeded’, and which seeds need to be watered so that they can grow into peaceful flowers for us and all we meet to enjoy. In the farm, meditation and mindfulness can be put into every day practice.

Mindfulness is a word used in connection with Buddhism and meditation. It means to be in the present moment. It is being really aware of what we are doing while we are doing it. As a method for cultivating mindfulness – meditation is a vital part of the daily life at Mindful Farm.

Mindful Farmは私たちのからだを潤してくれる野菜や果物を育てるだけの場所ではありません。私たちの心と魂を潤すために、サティの種をまき、育てる場所です。平和に満ちた環境に抱擁され、気をそわそわさせるような物事から自由になると、私たちの心のどの部分が「雑草を取り除く」必要があり、どんな種類の種に水をあげる必要があるのかが見えてきます。そうすると、心は平和に満ちた花を咲かせてくれるのです。そんな花に出会うことはうれいしことです。この農場では、瞑想とサティが毎日実施されます。
サティとは仏教と瞑想のつなぐ言葉として使われます。これが意味するのは現在。私たちが今何をしているのかについての真なる気づきです。Mindful Farmの毎日の暮らしでは、瞑想がサティを構築する手段として重要な位置を占めています。
(→紀子さん、訳がおかしかったらすいません!)

「サティ」とは仏教用語です。「仏教の瞑想の実践における重要な概念のひとつ。対象に価値判断を加えることなく、中立的な立場で注意を払うことを意味し、仏教における瞑想の主要な技術の一つである。 現在では通常、気づきと訳される。」(Wikipediaより)
英語での訳語は「Mindfulness」。「心に留める、意識の高い、目配りのきく」という意味の"mindful"から派生した単語です。欧米では医療や心理的・精神的ケアで使われることが多く、日本でもカタカナでマインドフルネスが同じような場面で使われるようです。ただ、仏教の概念からは遠い意味で使われているようです。

仏教に疎い私が理解したのは、M.Farmとは「心もからだもヘルシーでピースフルに」を実践する場だということでした。オーガニックなお野菜も瞑想もサティも、その実践における「手段」なのだと思います。その証でしょうか、世界各国から訪れているボランティアの面々の顔は明るい!素直でまじめでフレンドリーな若者たちが太陽の光をいっぱいに受け、輝いていました(太陽がまぶしかっただけ?)。私たちが訪れた日は12人のボランティアたちでM.Farmは定員オーバー。それでも翌日、「予約なし」でやってきたボランティア志望者が数名現れるぐらいの盛況ぶり。「寝るとこどうしよう〜」と細腕にのばらちゃんを抱え、紀子さんは奔走していました。

Farmでの毎日は、朝ご飯は少し遅めの8時半ごろ。それまでにヨガをしたりFarmのお野菜の世話をする人々がいるからのようです。農場で取れたお野菜を調理して食べます。タイ料理というよりは、各国のボランティアたちが調理するインターナショナル料理です。私たちの朝ご飯は、まず、温かい絞りたての豆乳から始まりました。実は絞りたて豆乳って初めてです!甘〜い香りとこくのある味!でも豆坊も乾坊も飲まず。そしていんげん豆の炒めもの、赤米ごはん、春菊ジャムとパン、あひるの卵と赤米のチャーハン、が次次と用意されます。食べているうちに、近くに住むピーナンさんのお母さん特製のベジカレーも到着。大豆ミートやお野菜をコトコト炊いた母の味の雰囲気満点のグリーンカレー。「辛さ控えめ」で作られたそうですが、しっかり辛めです。。。ピーナンさんによると、「母は『辛くない料理は料理じゃない』と言いますので」。郷に入れば郷に従えなのですが、それにしてもおなかがびっくりします。

おなかも満たされて、日中はお仕事です。お野菜の世話をする人々がいるかと思えば、上半身ほぼはだかで必死で穴を掘っている西洋の若者4名ほど。「サウナを作ってるの」とは、ウクライナ出身、カナダ在住の女性でした。「おじいちゃんのところにあったサウナを再現してるの」という言葉に、完成したら入りに来たい!と思いました。が、せっせせっせと掘っている穴からは、どういう形態のサウナになるのか、いや、いつサウナになるのか、想像がつきにくい状況でしたが、ひたすらがんばっている若いボランティアさんたちにエールを送りました。

「カリフォルニアでヨガの先生してるんだ」という若者にも出会いました。インドでヨガレッスンを受けている途中だそうです。そのほか、ヨガのプロだ〜と思われるアサーナを朝から繰り広げている人数名が滞在していました。ヨガと仏教のサティ、近そうで異なっていそうですが、やっぱり同じ東洋の思想で合うのかもしれません。何より、東洋の思想を実践しながら暮らしを営んでいる方々は、立ち振る舞いがしなやかですてきです。

M.Farmで植えているお野菜はさまざまです。地元のものからインターナショナル、あるいは日本からのお野菜もあります。多種類を段々畑で無農薬無施肥で栽培、水は川から引いています。春菊やにんじん、かぶらのような葉っぱを見ましたが、どれも虫もつかずきれいに育っています。味は濃厚!日本で育てた春菊と比べて、どうも味の濃さと深い香りが際立っていると感じました。やはりお天道さまの力でしょうか。この春菊、私はすっごく気に入りました。ただ炒めてごまと和えただけのもの、あるいはパクチーを少し効かせてタイ風にしたもの、がいくらでも食べられる!と思ったほどでした。

「地元のタロのようなイモ類はいろいろ植えてます」と説明してくれた紀子さん。でも「ジャガイモは植えてない」とおっしゃる。どうもジャガイモはあまり食べないし植えない、らしい。これだけ豊かな種類のお野菜と、独自の調理方法がある「入る余地がなかった」のかな。雨季と乾季がはっきりしているタイの気候、その中でも比較的冷涼な山間地の気候は、ジャガイモ発祥の地、アンデスの気候と似ていて、湿気の多い日本よりよっぽど育てやすいと思えたのですが、何か理由があるのでしょうね。それにしても、アンデス→ヨーロッパを経て、ジャガイモ文化がタイを素通りして日本で普及することになったのはおもしろいことです。歴史を知りたいものです。

M.Farmには葉や実が食べられる木があちこちに植えられています。まだ植えたところだから今は無理だけど、近いうちに太陽の恩恵だけで食べ物に事欠かない日がきそうです。うらやましい!これこそ本当に豊かな生活だなぁと思うのです。

お仕事も終わって夕食。これまた、畑で取れたお野菜をメインに、シンプルなメニューが並びます。そして一日の締めくくりが瞑想です。私たちが泊まった初日は、満月も近くて月がきれいな日だったので、月明かりのもとWalking Meditation。が、子どもたち寝かしつけていて行けず、とても残念。その後は、ピーナンさんからの瞑想や仏教についてのお話あり。まわりは漆黒の暗闇、月明かりを邪魔しないシンプルな光の中浮かび上がるピーナンさんのお顔とお話。疲れもあって、ゆったり、まったりとした気分を堪能しつつ締めくくる一日。なんと贅沢なのでしょう。「もう寝るでっ。こんな遅いでっ。」と言って子どもたちを寝かせていた日常を反省したのでした。

さて、そんな豊かな土地の隣にあるのは、一面のにんにく畑。この集落は、にんにく、ピーナッツが特産品だとのこと。もちろん慣行農業です。サムー郡は農村ですが、メジャーなのはやはりモノカルチャーの慣行栽培ようです。そんな中、オーガニックで、多品種を少量ずつ栽培している、しかも外国人がたくさん出入りしているM.Farmはさぞ異色なことでしょう。それでも、村はピーナンさんの生まれ故郷だからか、あるいは、地域のお寺で務めたお坊さんだったからか、村の人々と良い協調関係にあるように思えました。もちろん、ピーナンさんや紀子さんの人格や努力のたまものだとは思います。たとえば、滞在中にボランティアさんみんな、「村の人の畑を手伝いに」行く日がありました。こういう「村の人への還元」あってこそなのかもしれません。田舎の村はしばしば「保守的」で、こういう「先進的」な取り組みは困難がつきまとうものだとは思いますが、そのあたりの実情や裏話もお聞きしたかったところです。がもちろんそんな時間は持てませんでした。残念。

私たちが滞在した日はたまたま、村の最大のお祭りの日。収穫祭のようなもの、と説明を受けましたが、この時期に?タイの中でも2期作、3期作が可能な豊かな北部タイでは、いつでも収穫できるからでしょうか。とすると、収穫祭って年に何度もあるのかしら?とか、疑問がいっぱい???な感じなのですが、そもそもタイ語ができない私への情報源はのりこさんか英語を話すピーナンのみ。分からないままスルーです。村の人と話できたらなぁ。。。というわけでお祭りの当日、村の中心地であるお寺の前の広場には、きらびやかな品がずらっと並びました。子どものマウンテンバイクやテレビもあります。どうやらおみくじの景品のようです。お祭りの夜に判明したのですが、こちらでのおみくじは高い竹におみくじ番号が書いた紙がくくりつけられています。それを取るようです。運だめしというよりは、いかに高いところをゲットするか、技術だめしのようです。力あるもの、あるいは背に恵まれたものがいいもんゲットする、という実力勝負(?)な社会なのでしょうか。。。運も背もない私では、「どうせええもん当たらへん」点ではどちらも同じなのですが。

2泊3日させていただいたのに、まったくお仕事することなく終わってしまいました。本当にすいません。おとーちゃんは、「ししとうの目かき」(脇芽を取り除くこと)をピーナンさんにお伝えし、少しは役だったようですが、私は子たちと散歩したりで精一杯。次はボランティアワークで汗を流しに行きたいなぁと思ってます。
posted by namy at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 元にんぷのつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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